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国連決議:「世界諸宗教調和週間」に参加して

 いま、韓国が元気だ。日本に追いつけ追い越せから、世界的な視野に立ち様ざまな分野での活動を始めている。経済成長と政情の安定による国民的自信が背景にあるようだ。

0461_2  昨年の10月16日、ソウルの西大門独立公園で行なわれた第10回「憂国烈士慰霊祭」に日韓併合100年の節目という事で、初めて行なわれる神道儀式での慰霊をするために出向いたが、先月2月6日、今回は“世界平和の祈り”の祝詞を携えて韓国に向かった。羽田から金浦空港まで2時間足らず。首都圏在住者にとって羽田の国際線就航は大歓迎だ。

 昨年の10月20日、ニューヨークでの第65回国連総会で「世界諸宗教調和週間(World Interfaith Harmony Week)」に関する決議案が可決された。“相互理解と宗教間対話は平和文化の重要な要素である”として、毎年2月の第1週を「すべての宗教・信仰・信条間の“世界諸宗教調和週間”」とすると宣言した。

 この週の期間、国連が“諸宗教の調和と善意のメッセージの拡大の支援”を、奨励する。

 それに応えて初めての開催となるソウルでの“調和週間に伴なう国際会議”には、70カ国から宗教者・政府関係者・政治家など200名が参加した。カトリックの大司教、米国プロテスタントや台湾儒教界の代表、アナン前国連事務総長補佐の外交官、ケニア現首相夫人などを始め、各国から元大統領、前首相、現閣僚クラスも多数参加している。日本からも政治家・官僚・国連勤務者など十数名が出席している。期間中に名刺の交換をしたのはアフリカや中欧のひと達が多かった。

 この決議案が提出されるまで、国連では関連する幾つかの議決がされている。‘04年の第59回国連総会では、“文明間の対話と平和の文化を形成する一つの重要な次元”として「宗教間の対話促進」の決議案が採択された。また‘06年の第61回総会では、国連システムの中に「グローバルな宗教・文明・文化間の対話実施のための部署の設置案」が全会一致で採択され、翌‘07年に「国連事務局経済社会局」内にその部署が設置された。

 今回の世界諸宗教調和週間決議案は、ヨルダン政府始め、いま動向が注目されるバーレーンやオマーン、サウジアラビア、トルコ、アゼルバイジャンなど29カ国に依って提出されている。議案提出の同調国にイスラーム圏が多いのは、‘01年の同時多発テロの影響で世界中の非ムスリムに与えたイスラームへの恐怖観の払拭と正しい理解を狙ったものだろう。

 会議の開催に先立ち、神道・キリスト教・イスラーム・仏教・ユダヤ教・シーク教など7宗派の儀礼による“世界平和の祈り”が行なわれた。それぞれに与えられた時間は短時間だったが、最初が神道儀式で、はじめに名前を読み上げられた。会場に長く余韻を引いて鳴り響く岩笛を三度吹奏し、祝詞を奏上して二礼二拍手一拝の作法を行なった。比較的多いアフリカから参加者の大半は、作法を伴う神道の儀式を初めて眼にしたことでかなり関心を持ったようだった。

 イスラームはセルビア共和国が、キリスト教はアンゴラからの宗教者が代表して祈祷を行なった。彼は英語が話せず通訳を兼ねた秘書が同行していた。一緒に祈祷したことで神道に興味を持ったのか、英語の不得手な私と何故か親しくなった。彼はアンゴラ本国で200万人の信徒を束ねているという。何度か通訳を介して自分達の大祭に来るよう誘ってくれた。

 アンゴラ国土は日本の3倍以上だが人口は僅か1900万人に満たない。400年以上もポルトガルの植民地で、住民が奴隷として南米に送られ人口が増えなかったという。国民の半分以上がキリスト教徒。10年前まで内戦が続いていたが、現在はダイアモンドや石油の豊富な地下資源で急速に復興している。

 日本からアンゴラは遠い。大祭には行けないが、せめてポルトガル語に翻訳して貰った文面と、何度か一緒に撮った写真を添えてメールを送る積りでいる。
このように国際会議に参加すると各国の宗教者や政治家や官僚と知り合う機会に恵まれる。そして日本の神道が如何に世界に知られていないかを実感する。

 以前イスラエルでの宗教者会議では、白衣に袴姿を見たロシアの宗教者に「あなたは合気道の先生か?」と言われた。別な会議では私の儀式を見た南アフリカのマンデラ元大統領の娘さんに“東洋の神秘”と言われたが、神道を東洋のローカルで神秘な土着宗教のままにして置くべきではない。日本の神社界は神道教派とも連携して、神道理念を基軸に環境問題や宗教間融和などを国際社会に発信すべきではないだろうか。

 日本の神道は世界平和に貢献できる可能性を持つ宗教であると国際会議に参加するたびに確信する。また会議で神道と少しでも触れた各国の有識者からもそのような期待の声を聞くのである。  (宗教新聞 2月5日(土)号 転載)

 次回、ついでに昨年10月の「憂国烈士慰霊祭」参加で韓国行きになった経緯についてもふれておこう。

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