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自然保護説く神道からの警鐘セミナー

ニホンミツバチ復興プロジェクト発進!

NPO法人「にっぽん文明研究所」第七十三回セミナーの宗教新聞社の取材記事を掲載します。

 NPO法人「にっぽん文明研究所」(奈良泰秀代表)の第七十三回セミナー「ニホンミツバチ(和蜂)復興プロジェクト発進!」が二月十三日、東京・渋谷区の國學院大學院友会館で開かれ養蜂に興味ある聴衆で超満員になった。

 日本に生息する蜂の種類は四千種以上で、女王バチが中心の生活構造から必ず帰巣するミツバチは個体数の増減を確認でき、環境異変や悪化を知らせる指標生物である。最近、蜂の駆除やニホンミツバチの減少などの情報をテレビや新聞で眼にする機会が増えたが、日本だけでなく世界的に減少している。ミツバチは受粉交配で種子を作り、次世代に生命をつなぎ自然界を支えて大地の恵みを人類に与えてきた貴重な存在だ。

Photo  日本には縄文時代以前から生息する在来種のニホンミツバチと明治時代に輸入した西洋ミツバチの二種類が存在する。しかしニホンミツバチは西洋種に押され、農薬にも弱く、このまま減少が続けば植物との共生関係が崩れて生態系の崩壊が危惧されている。講演では講師全員が画像を駆使してそれぞれのテーマを語った。

 セミナーに先立ち神事「和蜂復興祈願祭」が挙式された。にっぽん文明研究所代表の奈良泰秀氏を斎主に神職有志が奉仕した。修祓の後、ニホンミツバチの守護神とする蜂子皇子命(東北出羽三山開祖)を降神、和蜂純粋蜂蜜の献饌、波知乃子王(はちのこのおほきみ)とも言う蜂子皇子の教えを継ぐ山伏が後世、出羽地方に広めた草木塔建立の経緯を交えた祝詞を奏上、玉串奉奠、撤饌、昇神、消灯、斎主一拝で神事を終えた。

 神事に次いで梨本宮記念財団の代表理事・梨本隆夫氏が登壇し、蜂子皇子と出羽三山について講演した。梨本氏は出羽三山の社家出身で旧皇族梨本宮家の養子となり祭祀継承者となった。梨本氏によれば歴代天皇の公的な記録で唯一弑逆されたのは第三十二代崇峻天皇のみ。蘇我馬子の放った刺客に殺された。「皇子の蜂子皇子は北の出羽国へ逃れると飛来した八咫烏が羽黒山へ導いた。そこで羽黒権現の啓示を受け、厳しい修行を重ねて月山と湯殿山をも開山させ出羽三山の基盤を築いた。それ以後千四百年余に亘り法灯を継承しているが、太陽の神の伊勢神宮に対し月の働きの出羽は国の鎮めとして北に鎮まっている。これからも国と皇室のために尽力していきたい」と述べた。

 小憩後、NPO東京ミツバチ研究会理事で養蜂家の松丸雅一氏が「ニホンミツバチ保護に求められる課題」について講演。松丸氏は二十年来希少なニホンミツバチ絶滅を食い止める保護活動に取り組み、里山にエコファームを作り飼育する独自の保護方法は注目を集めている。

 松丸氏は画像でニホンミツバチと西洋ミツバチの自然巣の相違、ニホンミツバチを誘導する廃材利用の丸洞巣箱の紹介、天敵スズメバチの生態、ニホンミツバチの保護サイクルなどを説明した。また松丸氏は平成二十三年六月から二十五年二月まで「ニホンミツバチによる福島県の放射線量のモニタリング調査」を大東文化大学環境創造学科と共同研究を行い、そうした活動はTⅤなどマスコミで紹介されている。

 次に「ネオ二コチノイド系農薬使用中止を求めるネットワーク」共同代表で造園家の御園孝氏が「農薬散布で急減するニホンミツバチ」を講演。御園氏は各地でニホンミツバチ捕獲保護の体験中にミツバチの大量死を知り、危機感から「ミツバチを救え!プロジェクト」を創設。映画「ミツバチを救え」を製作して全国で上映活動を行っている。

 御園氏は「二十一世紀に入り、日本をはじめ世界的に起きたミツバチの大量失踪にはネオ二コチノイド系農薬が疑われた。ジノテフラン系に変えて大量死は減少したが、農薬が原因と思われるミツバチの減少は続いている。緑の多い地域で農薬の影響で減少しているニホンミツバチが緑の少ない都心で生息する逆転現象が起きている」と語った。

 次に、現在は静岡県島田市在住の武田善隆氏が「ニホンミツバチと金稜辺」と題して講演。武田氏は三十年に亘りニホンミツバチが好む東洋ランに属する金稜辺の育成研究を行っている。かつては東京の永田町にニホンミツバチの巣箱を置いた都心の養蜂先駆者で、地方に移住してニホンミツバチの生態を観察しながら金稜辺の育成研究を続けている。金稜辺の毎年の開花は難しいとされていたが培養技術の向上で近年は比較的容易になったと説明。金稜辺の外敵のナメクジ退治には皿にビールを入れて置くと効果的という。ミツバチランと言われて人気の高い金稜辺の用土、植え替え、肥料や殺菌といったこれまでのラン育成の研究成果を画像で示した。

Photo_2  最後の講演は日本蜜蜂工房の主宰者で祖父の代からの養蜂家である小野俊英氏で、「新興国・東ティモールでの養蜂体験」と題し講演。ニホンミツバチ飼育を啓蒙する小野氏は平成二十五年の雨季と乾季に東ティモールに渡り、日本のODAの実務を担当するNGOやボランティア団体と協力して養蜂事業の可能性の調査を行っている。ミツバチの大量死を招く農薬に頼らない自然養蜂の環境創りの確立を目指しても、新興国の政情不安と貧困から農薬や化学肥料を使えない現地では燃料となる森林の伐採が進んでおり、将来的に蜜源縮小の不安につながる現状がある。小野氏は東洋種の生息南限の在来種養蜂には、地道な支援と指導が必要であると、貴重な映像を示して現地の状況を説明した。

 休憩後はフロアとのディスカッションで、にっぽん文明研究所受講生で和蜂復興担当の佐藤忠之氏がこれまでの活動を画像で紹介した。「各地でのニホンミツバチ捕獲保護活動と共に、奈良代表が永年祭事講習の指導をしている世界救世教いづのめ教団の自然農法センターへの紹介から五年前に聖地に巣箱を設置して毎年採密してきた。昨年十二月に教団の新穀感謝祭で聖地の蜂蜜を披露したが反響も大きかった。広島城祉をはじめ各地から巣箱設置の要望が寄せられ活動が拡がっている」と語った。

 最後に主催者代表の奈良泰秀氏は、現在設立を準備している神道神祇本廰傘下の神社には和蜂の巣箱設置を薦めると述べ、「百万年前の化石から蜂が発見されているが、現在の姿かたちと全く同じであり進化論などは無縁である。ミツバチは六角形の巣房の壁を作るが、立体的に見ると規則的に六角柱を組み合わせて底がピラミッド状に突きだしている。均一性をもち、無駄な隙間の無い幾何学的で合理的な巣と共に、天変地異をくぐり抜け、百万年前と同じ姿で存在しているミツバチは霊魂の不変性と同じであり、蜂が神の使いと言われる由縁だ」と締め括った。

 セミナー終了後もロビーでの談笑が絶えず、ニホンミツバチへの関心の高さが伺われた。

(宗教新聞 3月5日号 掲載)

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